『朽木は彫るべからず』(論語)・・・・腐った木には、何も彫ることができない。やる気のない者・臆病者に、いくらものを教えようとしたところで、何も身には付かない。・・・・自分が教えてもらう立場にあるなら、まず何よりも「やる気」を出すこと。反対に教える立場にあるなら、相手が「やる気」が出る教え方の創意工夫が必要でしょう。
組織運営上の実態として「2・6・2の法則」というものがあるそうです。自然力(じねんりき)・・・・自らが燃える力、つまり「やる気」が2、可燃力(かねんりき)・・・・よし!一緒にやるぞ、つまり意気に感ず、ということ、これが6。そして不燃力(ふねんりき)が2、これは怠慢・臆病ということ・・・・。
我が日蓮宗にあっては、10月は『お会式』月です。弘安5年(1282年)10月13日のご命日忌と、その前夜に営まれる御逮夜の法要にもかかわらず、お会式桜にちなんだ桜花を飾り、鮮やかな五色の餅をお供えし、万灯の練り行列がにぎにぎしく出るのは、お釈迦様の正しい教え(妙法蓮華経)を指針とされてまさに自然力(じねんりき)を以て、自らの生涯を一切衆生救済に貫徹した日蓮聖人への報恩行であることは無論ですが、実は、私達1人〜の常日頃の信仰のあり方(姿勢)が問われる、「怖〜い」場でもあるといえましょう。
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